30歳前後から影響を及ぼす値日(28星宿)
もともと27星宿占いはインドで生まれた占いであり、28星宿は中国の天文学用のものでした。
(関連記事:「28星宿と27星宿ってどう違うの?」)
しかし、現在、中国では27星宿と28星宿を併用した、独自の宿曜占いが存在し、人気を集めています。
27星宿=「本命」が、生まれたときからのその人の運命を示す、
28星宿=「値日」(Zhí rì)が、人生の後半期に影響を及ぼす、
とする占い方法です。
27星宿及び西洋占星術との違い
27星宿は西洋占星術の月星座を細分化したものに近いです。
一方、28星宿(値日)は「老黄暦」という陰暦の暦を使用して算出されます。
結果、値日(28星宿)の宿が、27星宿や西洋占星術の月星座と大きく離れていることも多いです。
そのため、値日に対しては、論理性や統一性に欠けると批判する声もあります。
しかし、値日占いは中国で一時的なブームで終わらず、すでに定着しています。
実際に占ってみて、当たっていると納得する人が多いゆえでしょう。
日本の血液型診断も、論理性がないという批判がある一方で、内容に納得する声もありますね。
28星宿 牛宿の扱いは?
27星宿と違い、28星宿では牛宿が存在します。しかし、占いの上では牛宿は女宿に内蔵されているという考えから、相性や運命などは女宿として鑑定されます。
誰にでも値日の変化が訪れるわけでなはない
値日の宿の影響は、30歳を迎える数年前から現れはじめ、晩年まで続きます。
しかし、誰にでも現れるわけではありません。
人が生まれたときに人生を運命づけているのは27星宿です。
30歳頃まで、保守的で変化を好まない人は、そのまま27星宿(本命)どおりの人生を歩む傾向です。
28星宿(値日)の運命が訪れる人には、30歳になる少し前から、自分の中に新しい芽が生じます。
そして、それまでの自分の運命と、新しい値日の運命の両方を抱えるようになります。年齢を重ねるごとに、新しい運命の占める場所は大きくなっていきます。
また、外面的にも、家庭、仕事、人間関係などにおいて、自分を見直し、新しい自分に向かうためのイベントが起こるようになっていきます。
値日(28星宿)の影響を受ける人は、人生にターニングポイントがある人ということです。
そうした人にとって、値日は後半生に示される新しい地図になります。